ネタバレ・感想ありクローンの相方と恋愛ってどんなネタ?のレビュー

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やはりクローン設定が。
ネタバレ
2022年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ これは…なかなかレビューが難しい。
やはりクローン設定が受け入れられるか、どうかでしょうか。
読み手によっての論理観や死生観でかなり印象が変わる作品だと思います。

ストーリーは8年前お笑いコンビ人気絶頂期に突然死んでしまったミツヤ。ソーマは独りで奮闘。しかし、家に帰るとクローンミツヤと生活中。
ソーマはミツヤの遺言を受け、大金を出してクローンを作っていた。
意外としんみり進むのかと思いきや、幼馴染みのお笑い芸人設定も有りコミカルに比較的スムーズに進みます。

ずっと片想いだったソーマと鈍感なミツヤ、心配しながらも面白がる胡麻崎先輩の掛け合いが面白くて
初コミとは思えない完成度。
両者の気持ちも描かれているので、とても読みやすい。

クローン設定は完全なるファンタジーでは有りますが、後半の一般人の声がリアルで背中がゾワッとするような描写がある。中でも「死を金で解決するな」が心に残りました。

本の主旨から外れたのかページの都合か、悲しむ様子が少なく(読者の想像に任せたのか)迷いもなく多分彼はグリーフワークをする暇も無く働き稼ぎクローンを誕生させただろうと思うと、死を金で~は一般人が軽はずみに発言出来ないのでは無いか。と心が痛みました(本人は吹っ切れている様子ですが)


ただ8年差とか肉体的な事とか、ここまでファンタジーにするのなら、もういっその事、記憶を移植するクローンではなく魂を移動する設定にしても良かったのかなと。
やはり亡くなった時点で記憶が同じでもクローンは別物で有り、クローンを愛する事は私はどうしても受け入れがたい、と思えてしまうけれど
ソーマ「もう二度と死ぬな」でこんなにも愛してる2人ならば…と、少し心が動かされてしまう。
もう、これで実はソーマもクローンでしたー。みたいなオチだったら私の情緒どうしようとか思いましたが、無事読み終わりました。
初コミで兼業しながら重い題材で悩み苦しみ、描ききった鮭だらけ先生の益々のご活躍をお祈り申し上げまして星5とさせて頂きます。
すごくよかった
2022年5月26日
題材は深刻だけど暗くない、でもホロリとしたり考えさせられたりする、エロシーンは多くないけどしっかりエッチ。めちゃくちゃよかったです!
楽しくて、幸せな気持ちになれる!
ネタバレ
2022年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●幼馴染みのお笑いコンビだったソーマとミツヤ。ミツヤが死んでしまい、そこから8年後…ミツヤのクローンがソーマの部屋で暮らしている、という物語の始まり。軽い雰囲気の関西弁の応酬と、ミツヤのあっけらかんとした明るさ、対照的に一人でいろいろ抱えていそうなソーマ…立読みで気になって拝読してみましたが、良かったです!
●前半は(クローンのどうのは置いといて)恋愛感情をメインに展開します。ずっと前からミツヤを好きだったソーマ。全然気付いてなかったミツヤ。「エゴや」ってソーマは言ってますが、ほんまにいろんなこと考えてミツヤをクローンとして生かしたんやろうなぁと思います。でも、なんで復活さしてまでまた嫉妬せなあかんねん…って感じだったのでしょう、ソーマの想いは爆発。
●復活時、ミツヤは死んでしまったときと同じ24歳、ソーマは歳を重ねて32歳。それでも変わらずにソーマはミツヤが大事で、唯一無二。ソーマが想いをぶつけたことで、ミツヤもソーマのことすごくすごく考えて、自分にとっても唯一無二だということをようやく掴むんですね。
●ミツヤの死と復活の詳細が語られるのはほんとに終盤。あぁ、そうやったんや…と胸が締め付けられる思いで、ミツヤと一緒に涙が出てしまって……なのに最後に笑かしてもらいました。読後感がいいのって、ホント二人のキャラの良さだと思います。
●ソーマや身近な人たちがミツヤを“クローン”ではなく“本人”として接しているのが(ファンタジーかもしれないけど)優しい世界。豆秋マネも胡麻崎にいさんもミツヤのお母さんも多くのファンも。読まれるかたにも是非同じようにソーマとミツヤを受け止めていただけたらな…と願います。
可愛い2人
2022年1月23日
ソーマが攻として優秀!
明るくてちょっと抜けてる受ちゃんとの対比がまた良かったです( ◠‿◠ )
死んでしまった最愛の相方をクローンで蘇らせるとか、SFとBLが融合するとか!そんなんポチるに決まってる!
1巻として表記されてるので素直に2巻が出るのを待っております!
結構好き
2022年1月9日
なかなか斬新な設定で面白かった。色々と非現実的な部分にツッコミ入れたくなるかもしれないけど、ファンタジーとして読んだ方が楽しくスッと読めます。
新しい幸せの形
ネタバレ
2021年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正直私はどちらかが死んでしまうなどのお話は得意ではなく、本来だと読まないことが多いです。
ただ表紙絵の幸せそうな2人を見て気になり読んでみました。
BLはファンタジーと思っているところもあるので、深く悩まずすんなり読めました。
作家さんの見せ方がとても上手で話も引き込まれ本当に読んで良かったなと思います。
クローンに対するいろんな思いがあるとは思いますが、とても良い作品だと思うので迷ってる方はぜひ読んで欲しいなと思いました。
読後感の良い近未来×クローン×芸人BL
ネタバレ
2021年10月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 舞台は、人のクローンは禁止はされていないもののタブー扱いされている2030年の近未来。お笑いコンビイースターの稲葉ソーマ(32)は8年前、幼馴染の相方麦太ミツヤを亡くし、今はピンで活躍している。ところが家に帰ると、ミツヤと姿も性格も全く同じクローンミツヤ(24)がいて...で始まる本作。
クローン人間で芸人という初めて見る設定に惹かれて読んでみたら、これが読後感が良かった。
素直で明るいミツヤと、長年の片想いを拗らせてきた隠れゲイソーマの関西弁でのボケツッコミ有りの会話(関西在住民なので「なんでそこだけ京都弁?」のツッコミの分かりみが深い)、クローンとして復活して間もないミツヤが裸で料理...とネタの宝庫かと思いきや、先輩元芸人胡麻崎先輩のアシストでミツヤがソーマの気持ちに気付いて自覚しちゃう辺りから益々可愛くなっていき、ラストに向けて、何故ミツヤが死んだのか、どうしてクローンを生み出すことにしたのか、更にタブー視されてきたクローン人間であるミツヤが自分の存在を社会に認めてもらえるのか悩み、それをソーマと2人芸人らしく乗り越えようとするなどテーマは次第に重みを増す。
これ、時系列順に並べたら凄く切ない話になるところを次第に背景が明かされていく構成にしたから明るく読めたんだと思う。
読み終わったとき、年齢は8歳差がついてもこの2人はこれから一緒に歳を重ねて、喜怒哀楽も共にしていく姿が想像できて、とてもあったかい読後感だった。アンドロイドものとはそこが違うのね。敢えてクローン設定とした辺りに作者の2人に対するそこはかとない愛情を感じてしまった。
読み始めに引っかかっていたのが8歳差問題。
えー、クローンって体細胞を卵子に注入して、胎内に戻して産まれるのでは...wikiくんにも「誕生した時点では赤ん坊である」とある...デスヨネ。とすると、ミツヤ、まだ7歳なんじゃ...どうやって、人間を3倍速で育成?培養?するのか...と考えたりもしたけど、まあ近未来だからね、ドラえもんの4次元ポケット的装置があるのでしょう(^-^)
作者様、会社員しながら漫画も描いてらっしゃるとか。応援も込めて☆5で。絵柄も、ミツヤのデフォルメ画が可愛い。
総174頁、あとがき1頁、書き下ろし3頁付き。
良い
2021年10月7日
ストーリー性があって読み応えがあります!それにツッコミのほうの溺愛ぷりとかもいいし、キャラもいい。ボケ担当くんは明るくて可愛いです!
死んでしまった相方がクローンで復活!
ネタバレ
2021年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ピンで活動するお笑い芸人・ソーマ×8年前に死んだ相方・ミツヤ。人気絶頂のさなかに相方を喪い、孤軍奮闘で人気タレントとして活躍するソーマ。しかし実はミツヤをクローンとして生き返らせて同居しているという近未来もの。試し読みのマッパで揚げモンがツボすぎて購入。めっちゃよかった!思わず吹き出す笑いどころがたくさんあるのに、ミツヤの死という哀しみがずっと横たわっていて切ない。コンビ再開を叫ぶミツヤと気持ちは同じだけど、ミツヤへの想いを隠している隠れゲイのソーマは決断できない。ミツヤのちび絵が可愛くて癒されるなー。どうしてもクローンと本体を分けて考えてしまいがちだけど、このミツヤは本人だなと思える。ゆるい近未来設定が合ってて面白かった。泣けて笑える二人らしい復活に乾杯!
何回も読み直します!!!
ネタバレ
2021年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 発売おめでとうございます〜〜〜!!!
短黒髪攻め×健気美人受けが推しカプなので、前々から気になってた作品でした!!本日、単行本発売だったので即買いし、予想以上に良すぎました〜!クローンミツヤが徐々にソーマを意識し始めるところがもう胸が締め付けられます!ソーマも我慢できずに爆発しちゃうのがすごいカワイイです!クローンミツヤがどういう風に世間から見られるのか、ミツヤがどうして死んだのか、すごく感動的なシーンも良きです。絵柄もカワイイし、コレだけの情報量が詰まってる作品なかなかないと思います。afterstoryや描き下ろしも最高なので、もっとたくさんの方に読んでほしいです!
近未来かー。
ネタバレ
2022年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 死んだ相方をクローンで復活。て、ずいぶんご都合的な設定だな、と思いましたが、霊やら転生やらのファンタジーと思えば、気にならなくなりました。
クローンのタブーについては、ほぼスルー。好きなら良いじゃん、で片付いてます。これ、掘り下げたら面白くなるのになぁ。一冊じゃ、収まらないだろうけど。
チビミツヤが、やたら可愛いです。
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モヤモヤが残る…
2022年2月12日
まったく同じ遺伝子と記憶を持ってたとしてクローンはクローンじゃないのかな?死んだ人間を復活させてそれをその人本人として扱うって言うのは…なんか…私の倫理観ではちょっと…。じゃあ死んじゃった彼はもう無かったことになるの?もう1人クローンを作ったらどっちが本物なの?とか考えちゃってなんかモヤモヤでした。読む前はクローンと恋愛するにしても別人格として悩みながらしんだ彼に折り合いをつけて前を向く系かなと思ってたのでまんま本人扱いするとは思いませんでした…これならこの素敵な絵でクローンエピソード無しのお笑い芸人カプが読みたかったなぁ。
人をその人足らしめるものとは何か。
ネタバレ
2022年1月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ う~ん。作品を良作足らしめるのは良き受け手が不可欠と思います。自分は想像力がどうも足りず、すみません、この作品の良き受け手とはなれませんでした…。どうもモヤモヤが残ってしまう。

その人をその人と判断させるものは何だろう。単純にDNAだけで性格は決まらないというのは定説だ。環境も重要な要素となると言われている。ならば、その人の記憶なるものをそのまま同じDNAの人間に植え付けたら本当にその人になるのだろうか?

クローン技術は発達していて、本当にクローン人間は作れるのだろう。ここで個人的想像力の限界で、ハード面は作れてもソフト面(性格など)は難しいように思ってしまう。そういうわけで、どうもクローン人間を同一の人間格とすることに抵抗を感じてしまうのだ。
SF系のオチとして、クローン人間は別人格の人間というものも多い気がする。(というより、クローン人間を最終結論として同一格の人間とするものを見たことがない自分の見識の狭さに責があるのも事実でございます。)

そういうわけで、クローン人間とそのままスライドするように恋愛を始めることに違和感を感じてしまう。その違和感を覆すほどの要件を今作から自分は受け取れなかった。
愛する人の突然の死は受け入れがたい。それは分かる。ゆえに例えば"お別れ"をするためだったなら、良かったのだ。期間限定的にクローン人間を代替するSF作品は読んだことがある。(それは感動したし面白かった。)

あと、恋人のクローンはまあいいのかもしれない。結局他人だし。
これもまた自分の想像力の限界故だが、血を分けた息子のクローンを冷静に受け入れたお母さんに違和感を覚えてしまった。男と恋人関係云々よりそっちのほうがよっぽどどうにも。それならば、お話自体からお母さんとの絡みが無かったほうが違和感を覚えなくて良かったと思ってしまった。

それから、やはり"死"は乗り越えなくちゃいけない気がするのだ。辛くとも。どうにもスルーしてはいけない命題に思う。不具合に思えても無くしてはいけないプログラムはあると焦燥してしまった。

すみません。いくつかの消化できない違和感を感じでしまって、モヤモヤだけが残ってしまいました。良いお話なのだとは思う。それでも本当に良い話なの?と思ってしまう。クローン人間とスライド的に恋愛して本当にそれでハッピーエンドなの?人は何を以て人を"特別"に想うことになるんだっけか。
好みじゃない
ネタバレ
2022年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私にはあわなかった。
なんだろ、モヤモヤする話。クローンを本人のように扱ってて死んだ本当の相方が可哀想に思えた。
私は人にかわりはいないと思ってるから無理だな。
だって、要するに本当の相方のことを忘れて偽物の相方と恋愛するのが理解できない。
攻めが受けのこと好きだったのはわかるけど、偽物でもいいならそれは本当に好きという感情であってるのかなって思う。普通に考えて嫌じゃないのか、と思う。
イラストは好きだからこの作者さんの他の作品を読んでみます。
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作家名: 鮭だらけ
ジャンル: BLマンガ
出版社: リブレ
雑誌: 秒で分かるBL