前作が好きだったので購入しましたが今作は萌え不足でした。台詞もモノローグも解説も、外国語から翻訳したもののような固さがあって自然に入ってこないし、矛盾が多かったり意味が通っていなくて読み進めるのがきつかったです。
攻がモノローグで心情をたくさん説明していますが、結局どういうことなのかわからなかった。
「一瞬で恋に落ちた」のはおそらく高瀬の笑顔のシーンだと思いますが、そこにシオンのリアクションがないので印象的でなく、わからなかった。
お父さんに反抗するシーンも、元々のお父さんの意思がわからないので効果がない。
嫉妬が愛を曇らせているというのがどのあたりなのかもわかりません。
肝心の高瀬のピアノの才能が、わかりづらい。迫力のある演奏シーンを出して説得力を持たせてほしかったです。
シオンが元々ピアノ自体に熱意がないから、そもそも嫉妬もしていないように見えました。
いくらでも魅力的にできる設定なのに、惜しい仕上がりだったと思います。