風呂敷を広げて畳みかけたら違う風呂敷が糸でつながっててそっちを畳みかけたらまた……、を繰り返している感じ。
一応各エピソードは繋がってはいるものの、読み進めていくほどに「当初・以前はどんな事件で誰が登場人物だったっけ?」という症状が進行していく。
結局物語の序盤で提示されている謎は次から次へと芋づる式に別の事件・別の舞台・別の時間軸へと引きずり込まれ、回答は先延ばし。というか、第二部以降の過去編って日誌読んでる体で始まったはずだよなぁ…、その後ちらとも出てない気がするが…。途中でさすがに必要だと思ってか載るようになった人物相関図でも、9巻で現代編登場人物が除外されてしまっている。これはもはや最初の話とは別作品なのである。
1巻ずつ間を開けてちまちま読んでいても以前の話や設定が複雑難解冗長なため覚えておらずわけわかめなため、完結してからまとめて一気に読むのが正しいような気がする作品。ただ、この選択をすると中途半端な作品は打ち切られるのが心配だが…。