この作品は読み始めて10~20話やそこいらで良し悪しを判断するものでは無いと思いました。
読めば読むほど言葉が持つ奥深さに心が反応して、止められなくなります。
作中に出てくる小説によって、単なるマンガではない何重もの物語を読んでいる気分になっていく。
どれもこれも似たようなパターン化してる恋愛マンガに飽き飽きした人や、
精神世界や自己啓発書が好きな人だったら心に響くものがあるのではないでしょうか。
本来は写実的な絵が好きなので、この作品はアッサリ系のため好みでなかったのですが、
お話が魅力的でどんどん引き込まれました。
2人の心と身体の絡み方もアッサリ系な絵だからこそ?の純愛感が醸し出され、ギラギラしない素朴さが寧ろ素敵でした。
作文が好きな人、文字を読むのが好きな人、文学的な思考回路の人に向いていると思いますが、
すぐに結果を求めるタイプや言葉を紡ぐのが苦手な人には響かないかな?どうでしょうね。