原作が短編だからか、間延び感が否めない。元々TLのタイトルもそぐわなくなってしまっている。
誰が王になるのかは分かっているお話なので、その過程を楽しむお話になるわけだが、楽しむよりイライラの方が募ってしまう。
犬事件に始まり、王女の馬車への敵襲、騎士団長暗殺まで、やられるばかりで黒幕を追及できない無能さが延々と続く。
誰を護衛に付けるかも王の一存で決めることすらせず、王と王女が知らないうちに王宮内の人事が入れ替わっていると気づきながら何の手も打たない。ただ「笑顔が怖い」と怯えるだけ。王も王女も、どれだけ被害を出すまで動かないつもりなのか、これでは既に権力を奪われているも同然である。