島で何度もお名前を見ていて人気の高い先生とは知っていましたが、読むのは初めてでした。始まりこそ普通だと思いましたが、大進と宝が出逢った(再会した)所からグングンスピードに乗って展開していくお話が楽しかったです。大進のいい意味で都会慣れしていない素朴な感じが可愛いくて、九州の方言は独特で身近ではないけど、温かみがあって大進の魅力アップに繋がったと思います。会話のテンポもストーリーも絵も洗練されていて、ここまで前のめりで読み進めた作品は久しぶりでした。色んな色に光り輝くビー玉のようにキラキラ眩しい素敵な作品です。それだけに一巻完結となっているのが残念で仕方ないです。宝が大進に求めた「覚悟」…大学卒業後の話など、もっと二人を見ていたいです。先生の他作品にも俄然興味を持ったので読んでみようと思います。