絵の美しさに魅かれて購入。
半人半妖の道士・鬼帳が妖怪退治をしながら旅をする一話完結の話が続きます。孟姜女伝説のような伝説や史実を下敷きにした話もあります。半妖の鬼帳は不老長寿のようで、古代中国を数世紀にわたって旅しているようです。前半は割とシリアス系多め。人外の血を引く鬼帳の過去や、サンキの複雑な出生についても描かれます。後半は、妖は関係なく諸事情抱えた人に鬼帳が手を貸す軽め?の人情話が増えます。桃箒など好きな話もあるけど、人の心の機微が感じられるシリアス系の方が私は好きです。
痛みを知るゆえに困った人に手を差し伸べてしまう鬼帳。悪態をつきつつも鬼帳を見捨てられず傍で世話を焼いてしまうサンキ。鬼帳もまたサンキの危機には命をかける。「金蘭」として描かれる2人の関係がとても好きです。
話が急展開するのは15巻から。伽羅が話の進行役となります。鬼帳にとって辛い展開が続き、読んでる方も胸が痛い…。
最終巻は、だからタイトルが崑崙の珠だったのか、とわかるストーリーでした。これを最初から想定していたのならすごい。
次に鬼帳が生まれ変わるなら、半妖ではなく、大切な人と幸せになってほしいな、と思いました。