自分には愛する人が亡くなった経験はないが、亡くなった人には敵わないと聞く。本作の生きているふたりが現実的というかドライというか、気持ちの切り替えが早く前向き過ぎてモヤモヤした。でも、死んだら終わり。好きな人にはちゃんと伝えないと未練が残る。屋上でのことを後悔していたハルに嘘をついた亮輔は優しい。成仏してよかったと思う。自分だったらふたりの幸せな姿を見ていられない。もう少し3人で楽しく過ごしてほしかったが、いつかは破綻すると思うと、一番いいタイミングで成仏できたのかもしれない。幽霊の亮輔が椅子に座ってハルを見ている姿が好きだった。3.4