シリーズ三作目、スピンオフ。アイドル界とBL面ではファンタジーっぽく、恋愛と仕事面では真面目に向き合い現実的に…そのオンオフというか、二面性がシリーズの魅力だと思います。あと絵が綺麗で読みやすいです。「悪さしていた過去」が完全に封印されていた設定には多少の強引さは感じましたけど、実は本当の出逢いは何年も前だったとか、仮彼氏契約とか様々な伏線で楽しませてくれたと思います。前半から後半までグイグイ押しまくりだった千堂が最後の最後に引いてしまう場面で、それまで押されるまま流され気味だった奏真が、男らしさを見せて立場が逆転した所は興奮しました。優しくてなよっとして見えても、やる時はやるのが男らしさで、それがBLの魅力でもあるのかなと思いました。