ファンタジウムがとんでもなく良かったので、こちらも購読。ファンタジウムの良君もそうだったけれど、主人公たち無鉄砲過ぎやしませんか(笑)「ヤバいから!やめときなよー!」って心中叫びつつ、どんな窮地が待ち受けているのか期待を胸にドキドキハラハラしながら夢中で読みました。サスペンス要素入ると尚更、呼吸すら忘れるくらい没入しちゃいます。猟奇殺人が話の軸になって進むので、死体は沢山出てきますが、絵が綺麗なのでグロさはないです。事件の方は割とあっけなく解決しちゃった感じでしたが、事件を通じて交わる人間たちの言葉や心のやりとりがすっごく面白かったです。特にかなやと柘植の心が少しずつ近づいて行って、お互い無くてはならない存在にまでなる過程が、とても分かりやすく丁寧に説得力を持って描写されていて萌えました。
柘植の能力である「手を握るとその人の視界が見える」というもの。詳しい説明がされていなかったので、どれ位過去まで見えるのか分かりませんでしたが、見えてしまうと分かった気になってしまうところが危ういなと感じました。思い込みで捜査を進めて失敗するんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、私の杞憂に終わって良かったです。
このお話、ドラマの相棒のようにいくらでも続いていきそうな題材だと思うので、いつか続編読めたら嬉しいです。かなやと柘植のバディをいつまでも見ていたいです!