ネタバレ・感想あり胡孫町役場観光課巨大ガニ捏造事件のレビュー

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ネタバレ
2025年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵が綺麗だと思った。キャラクターや風景が黒の均一な輪郭線で描かれているのに対し、小さな蟹は細かなタッチで描かれており画面の中で異質な雰囲気を持っていてよかった。
町の外からやってきた主人公が、町民による町おこし計画に関わっているようでいない距離感にいるのがよかった。
おおきなカニはなんだったのか。主人公は温泉も名物も景勝地も何もない町が好きだったのかもしれない。
ふふっ
2023年12月25日
特産品も景勝地も何もない町、胡孫町。
その町役場の観光課に配属された主人公が、巨大カニ騒動に巻き込まれる物語。

オススメでタイトルを見た瞬間、心を鷲づかみにされました。
だって巨大ガニですよ、巨大ガニ!もうそれだけでワクワクドキドキしちゃうよね…。

トーンを一切使わず、ペンでガリガリ描いているようなタッチがとてもいい。
個性豊かな面々が、観光資源の何もない町になんとか人を呼び込もうと奮闘しています。

41ページ。ほんわか、ほっこりな読後感。
思わずふふっとなる、ちょっと不思議で、ちょっと可愛い物語でした。
なんだか応援したくなる作品なので☆5
最高です
ネタバレ
2023年7月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ (ネタバレ注意!)ある日、自分のもとにあらわれた小さな生き物、という点で前作のペンギンさん達を思い出しました。かにさんもかわいい。どちらもしゃべらず相棒のようにただそこにいる、というのが不思議な雰囲気でとても素敵ですね。私のはちょっと違うかもしれませんが、子どもの頃からよく、学校のプールにラッコいる、とか教室から見える木にくっついてるセミが外の情報をくれる、とか妄想してました。そして、まさか正体が親玉のあのカニさんだったとは...!巨大ガニのリアルな感じに少しゾッとしてしまいました。小さな田舎町の鬱蒼としてすこし不気味な感じ、人と里山が共存していて、自然には敵わないという感じも、巨大ガニパニックが起きそうな町だなあとしみじみ、、、。田舎町(と括るのは乱暴ですが)に行きたくなるお話でした。絵の雰囲気もお話も大好きです。応援しています!
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作家名: 津村根央
出版社: 祥伝社