ストーリーそのものはそれなりに面白いと思います。ただ、冒頭でヒロインを捨てた元夫と、その後出てくるヒーローが同じ顔をしてて、正直見分けがつきづらいです。それが個人的に大分マイナス。それに加えて、元夫、マジで最低で最悪なクズの言い分でヒロインを捨てるわけですが、何故かその後、まるで善人のように描かれ始めるのが気になりました。ヒロインを捨てたのも国王としては仕方ない判断で、実はめちゃくちゃ国想いのいい男、人間性がまともな男、賢王です!みたいなアピールがすごくて、それが正直私は大分イライラしました。作者さんがどういう意図でそんな描写をしてるのかまだ読み取れない段階ではありますが、今のところは、サブヒーローとして魅力的なキャラにしたいのかなあ?って感じで…。つまり本来ならざまぁされて然るべきクズな人間が、最終的に普通に許されて幸せになりそうなキャラとして後出しで善人シーンを沢山お出しされてる感があります。最初のヒロインへの暴言さえなければ例えヒロインを捨てたとしても理解は出来たんですが…マジで最初の暴言がクズすぎて私はこの元夫が良い男として描かれるのがキツかったです。ただ、まだ序盤なので、もしかすると元夫を最終的に後悔させるための下準備の可能性も捨てきれないので、その結果次第で評価は変わるかなという感想。なので、ヒロインを冷遇しておきながら最後は許されるヒーローとかが嫌いな人は、よく検討されたほうがいいかもしれません。ちなみに本命のヒーローはとても良い男だと思います。