色んなところのランキングで常に上位に上がってくる本作品。初版はなんと2008年とのことで、BL好きなら誰でも知っている名作のようですが、何となくタイミングが合わず今まで読んだことがなくて、セール中にやっと購入して読みました。確かに絵柄はちょっと好みが分かれるかもですが、細部まで丁寧で良かったです。ストーリーもすごい奇抜!というわけではないのですが、登場人物の心情が細かく描かれていて読み応えがありました。実は先に小野田さんのスピンオフの方を読んだのですが、そちらと比較すると少し暗め。ハッピーエンドなんですけど、二人の過去・トラウマがかなりヘビーだし、特に嶋くんは考え込んでしまうタイプなので、何となく重い印象です。明るいラブコメ系が好きな人には少し合わないかも。家族を失ったり、酷いイジメに遭ったり、二人のすれ違いや遠距離恋愛等など、読者を泣かせにきているなーという感じは否めないのですが、分かっていてもじーんときてしまいました。