Web系原作読了。基本設定は『和風花嫁シリーズ』の設定を踏襲し、独自性は『花嫁(婚約者)』を『夜伽』と言い換えた箇所でしょうか?
オバサン世代には「これは『夜伽』じゃナイ!物語の内容と合致していない」と突っ込みたくなりますが、物語のタイトル等に内容にそぐ合致しなくても刺激的(or過激or目新しい)用語を使用することは、Web系原作の常套手段なので、(私的には)慣れました。(苦笑)
また、この物語ではヒロインが〈何らかの異能がある〉故に親族達から忌み嫌われます。物語世界が異能者が一般に認知されていない世界線なので、周囲のこの反応には違和感はありません。
それに対していつもながら違和感を感じ、物語への興味が冷めるのは、ヒーローがヒロインに即恋落ちすることです。Web系溺愛物語は溺愛にいたる経過はすっ飛ばす傾向が頻繁にあり、(私も含めて)物語重視の読者は戸惑うことが多いです。この物語にもその傾向があります。川に身投げしようとしていた身元不明の貧相な娘、、人命尊重の観点から身柄を保護するのはいいとしても、そんな娘に国一番の名家の御曹子が即恋落ちしますか?、、、、無理設定でしょ(笑)、、それに対応して、口先では「申し訳ありません、、」と控えめなセリフをはきながら、しれっと邸宅に居座るヒロイン!、これって、もう溺愛物語のお約束ですね。(苦笑)
作画が綺麗なので、そのあたりをどうカバーしてゆけるでしょうか?
私は物語重視なので、昨今の『即落ち溺愛話』は合わないようです。