ネタバレ・感想ありボールアンドチェインのレビュー

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高校生の頃から
2025年10月5日
高校生の頃から南Q太さんの漫画が好きだった。さよならみどりちゃん、など高校生の自分には大人すぎる漫画だったけどあの世界にずっと現実逃避したくて何度も繰り返し読んでいた理由が、これを読んでわかりました。
ほんとかっこいい
2025年10月3日
昔からいる漫画家さんですが、マイノリティー系が多いような気がしていたので、ご本人もかな?と思っていました。インパクトがある漫画をいつも描かれていて、今回のこの作品はきっとずっと描きたかったんでしょうね。私は男性が少し苦手ですが、女性が好きってわけでもなく。それなりに色々経験はありますけど、この作品のケイトはすっごくカッコいいです。女性ならこういう人に憧れますわね。続きが楽しみです。
性的マイノリティでなくとも惹き込まれる
ネタバレ
2025年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ あやさんが夫の投稿を見つけてしまうシーンの広告がなんとなく目につき、読み始めた。

冷めきった夫との関係に悩む専業主婦のあやさんと、ジェンダーの悩みを抱えながら生きるけいと。世代の異なる二人の女性の人生が描かれる物語。

…というような紹介文だけを先に目にしていたら、
性的マイノリティかぁ、ふーん…
と興味が沸かず回れ右していたかもしれない。
私はどちらかと言えばそういう人達に対する偏見があった(少なくとも理解は無かった)方かもしれないが、序盤からそれぞれの人生に感情移入し、モヤモヤハラハラしつつも惹き込まれ、時に涙しながら最新17話まで一気読みしてしまった。
我が子が大きくなり、もし仮にその性に違和感を感じたとしても、この物語に出会う前よりも優しく寄り添える気がした。素敵な作品に出会えたと思う。

脇役も個性が強く魅力的で、特にあやさんの友人となるゆみこさんがお気に入り。ちなみに私の名前もゆみこである。
すごい作品
ネタバレ
2025年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 有名な作者様ですが、作品初めて読ませていただきました。あやさんに感情移入して読み始めましたが、ケイトの境遇にも考えさせられました。周りと同じポジションが正しいと思って、結婚出産など経て来ましたが、自分にも少しこのノンバイナリーという感覚あるような…セクシャルマイノリティにも色んなパターンがあっていいのだなと、本作を読んでしみじみ思いました。
この作品に出会えて嬉しい
2025年8月17日
普段は転生とか悪役令嬢とか出てくるものばかり読んでましたが、ふとなんとなくそんな気分ではなかったのでこの作品を読んでみたら大正解でした。日本もそろそろ同性婚OKにした方がいいのでは?そうしたら結構たくさんの人が抱える問題を解決しちゃうかも?みんなが偏見にとらわれず法律も問題なく幸せになるって、本来なら難しいことであってはならないはず。この作品の主人公たちも幸せになって欲しい、応援したくなる作品です。早く続きが読みたい!
面白い
ネタバレ
2025年8月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻の試し読みから引き込まれて3巻まで一気に読みました。
私はシスジェンダーですが、夫とはあやさんみたいな状況なので、今後のあやさんの選択がどうなるのかワクワクしながら読んでるし力をもらえます。
4巻も楽しみにしてます!
まだ1巻のみの読了だけど
ネタバレ
2025年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻半額だったのでセール中に購入。立場も環境も年齢も違う自分の生き方を模索する、これからを考える、焦点の2人の周りの人物たちも色々な性を持ち1巻読んだだけでこれからの展開が気になってしまう。
しばるもの
ネタバレ
2024年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 夫と高校生の息子がいる兼業主婦のあやは最近夫の浮気を疑い始めている。
高校生の息子はかわいいがもうすぐ大学受験なのにこのままでいいのかという思いがしてきた中パートにいそしんでいる。
一方性自認がゆらいでいるけいとは自分を女だということにあてはめたりしようとする社会にいらだっていた。
そんなけいとのことを理解する恋人の耀司との結婚を視野に入れ彼の両親にあいさつに行くが失礼なことを言われてしまい…。
なんかもう....すごい作品
2024年9月21日
世間が押し付ける価値観/幸せを跳ねのけて、自分と向き合おうとする登場人物たちの姿がたまらないです。
素晴らしい作品に出会いました。
「自由」と言う事を考える。
2024年9月12日
先生の作品を読むと毎回「自由」ということを考えてしまう。

本作品、ふたりの主人公がいます。
年齢も境遇も全く違うふたりの人生の道のりを先生の筆に同乗させてもらって読ませていただいている気分。
同じ人生の人なんていないけれども、ふたりの見ている景色や音、さらされるデリケートな部分が読者の心のどこかとオーバーラップして「知ってる…」と思うはず。

「女性」というベルトコンベアーに産み落とされ、流れ進む景色の中で温かい幸せを手に入れたり、自分の好きなものを選んで生きたり、不満に感じたり感じなかったり・・・。
私は「自分」という道の上に産み落ち、上下左右360度見渡すことが出来、分岐の道を選ぶのではなく自分の道を丁寧に歩く。
そう感じる「自由」が欲しいと思う。
と感じさせてもらえる作品です。

2巻まで読了。
ふたりの人生の続きがとても楽しみです。
南Q太先生、さすがです
2024年9月9日
読んでよかったー!!絵やセリフのやり取りや間、南Q太先生の繊細で鋭いセンスが感じられて世界観に引き込まれた。
ジェンダーのことで思いや悩みを抱えている人も抱えていない人も是非一読を。
自分はシスジェンダーだけれど、この漫画を読んで、心の奥深いところのモヤモヤが晴れていくような、光を見つけ出せる気持ちになりました。
タイトルが直球です。
2024年9月7日
ball and chainスラングで侮蔑の意味で女人 妻 山の神
そのままだわー
女に生まれたからって女らしくを押し付けられるのに抗う力強さとか、理不尽に耐え忍ぶ忍耐力とかひとつも持ってないせいか?清々しい感じがします。
淡々と冷静な雰囲気のQ太先生の作品は、時々病みつきになる
あや
2024年5月14日
南さんの漫画また読めてとにかく嬉しいです
2巻もたのしみです
「あや」がまるっきり自分みたいでドキドキします。
あやのこの後どうなるのか 気になります
胸にすとんときます
2024年4月7日
なんか、こういう漫画を読みたかったんだなぁと読後そう思いました。日々の生活を過ごしながら、ふと自分の性自認とか性指向について考えたり感じたり…。なんか身近に感じられて、好きです。
日常の小さなスリキズを持ちながらも
ネタバレ
2024年4月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 日常でキズをこれ以上増えなくなりそうな瞬間をに立ち会うようなストーリーです。

たくさん読みたいけど、長くはしないという作者の方の、その次に始まるストーリーが既に楽しみになっています。
2巻の感想
ネタバレ
2025年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻であやさんの過去が少しだけ明かされた。何だかやるせない気持ちになった。もちろん、最終的に結婚に踏み切った、そこを選んだあやさん自身にも責任があるんだけど、抗えない社会全体に蔓延する見えない"流れ"みたいなものがあるのも多分事実で、そこに身を任せて幸せになれたならそれは「よかったね」って話になるけど、そうではなかった場合は……苦しいなって思った。でもなんでよりにもよってその人なの!若い頃のあやさん!!!何があってもその人だけはダメー!!!
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リアル感のある漫画
2024年5月13日
人の抱える人生のテーマは人によって違うけど、不安感や停滞感はみんなそれぞれで味わっているんだなぁ…と感じながら読みました。
感情移入はできなかったというか
皆、思うところあって生きているし、夜の街のシーンはとくに、自分も昔東京にいた頃の自分には関係ない人たちがくっついたり別れたりしている様を横で見ていた感覚が蘇ってきた。
この漫画全体が、そんな傍観者ような気持ちなる。
他人との距離が近い、あの感覚。
誰でも主人公にもモブにもなるような、むなしくなる感じ。
読んだときの感覚が好みでないのと、興味がないというか自分の世界にはなくていいというか…リアル感があるからこそ、現実だったらこのあたりで縁遠くなってしまう環境や感覚や人たちだと思うので、2巻まで追うことはないと思います。

それだけリアル感のある漫画なので、日常を掘り下げたような作品が好きな人や同じ状況の人にはハマるマンガなのかなと思いました。

これは私個人の問題なのですがリアル感がありすぎると「こうなりたくない」を強く感じてしまいがちで、そのイメージが脳内にこびりついてしまってイヤなのであまり見ないようにしています。
ストーリーは面白いが…
ネタバレ
2025年9月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ あやさんとけいと、どちらもパートナーの男性陣が不憫と思ってしまいました。
あやさんは好きではない相手と結婚し、あやさん側からのレス。病気をして仕事を辞めたけど、夫は何も言わず養ってくれた。
けいとは体裁を考えて男と結婚しようとしたが、やっぱり女が好き!で浮気…。
男性陣がおかしくなる原因は2人とも自ら作ってるのに、被害者感。
2人とも自己中心的すぎると感じてしまいました。
最後だけ謎。
ネタバレ
2025年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても良い漫画だと最後まで感じていた、最後までは。
夫との離婚を考えている専業主婦のあやと
性同一性障害であろうけいとの2人のストーリーで進む話。
けいとの性同一性障害であろうことからの
学生時代のエピソードは胸がキュゥっと締め付けられました。あやは性同一性障害というマイノリティな問題じゃないにしろ、どちらも世間や誰かが決めた幸せの定義に乗っかるのではなく自分らしく生きることが幸せにつながると伝えてくれる。2人の共通点とはそういうことなのだと思ってました。
でも最後の最後にアヤも けいとの恋人と同じく同性愛者だったと本人も50の年齢になって気づいたと描写されます。
そこからえ?2人の共通点ってそこ?と困惑してそのまま終わってしまった。あやが「女性が好き」「自分でもなんで気づかなかったのかな」、という場面で
「みどりさんを好きになったことも」点と点で繋がってたんだっていうけど、え?みどりさんっててっきり男だと思ってたけど違うの!?と。
読み返してみても「男の子たちの中でもみどりさんはかっこよかった」といってるし、おそらく何十年ぶりかで会ったみどりさん、どー見ても男性だし。「一緒の友達って、彼女?」ってあやはみどりさんに聞いてるし、、
私はあやさんの旦那さんとみどりさんを通してみても
本当の愛とは、と投げかけてるのかと思ってました。
もしかしてみどりさんは、アヤさんのことがずっと大切でそれで結婚しなかったのかなと。そうするとみどりさんはずっとずっと深い愛でアヤさんを見つめてる。
結婚相手の旦那さんとみどりさんが対比となって本当の愛とはともそこで考えさせられるのだと思ってました。
でも、女性だった、ってなるとみどりさんのアヤさんへの思いもまた違う話になり、、なんだか学生時代のやり取りから居酒屋で2人で話すくだりやらいろんなことが?となってよくわからなくなったまま話は終わりました。
でも、全体を通してあやさんとけいとの2人のストーリーをもって、本当の幸せや、愛というものを考えさせられ良い漫画だと思いました。
あやは最後離婚を決意し決行できますが「涼が一番大事だよ」という言葉。そう、この人生も決して悪いものでも間違いでもないんだな。同性愛を早くから貫いたけいととはるかに子供はできないだろうけど、アヤはできてるわけで。そういった描写も良かったです。
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作家名: 南Q太
出版社: マガジンハウス
雑誌: SHURO