クマノミなど自然界における性転換現象を人間に例え、独特の世界を描いたお話です。
まず初めに、この作品が抵抗なく読める年齢になっていて良かったと感じました。
独特の倫理観があるため、若いときは良さがわからなかっただろうな。
え?って思うところもあるので、潔癖な方はご注意を。
同じ世界に暮らす一人ひとりのケースが数話ごとに描かれます。
この先どうなるの?の余韻がある話がほとんどですが、私は2人目の紬の話が印象的で、女男らしさについて、こんなにも先入観があり縛られていたんだなと改めて感じました。
男性から女性に性転換したものが希少で優遇されるところは、自然界になぞらえているんでしょうね。
女性になりたいもの、変わりたくないもの、様々な人間模様が読み応えあります。
なんだかクマノミの社会構造も大変なんだなぁと思いました。
性別ってなんなんだろう。
あるべき姿は自分が選択し、見つけるものなのかな。
ストーリー◎
心理描写◎
画力◯
キャラ◯