爽やかでドストレートな『青春は変態』とは打って変わって、こちらは大人の欲と欲と欲のもつれ合い。常に修羅場の前日譚のような趣で話は進みます。都合の悪い事に蓋をして、一時の快楽に身を任せ、裏切っているにもかかわらず、よしんば少しでも幸せになりたいという人間の素直な強欲が、愛の本質を少しずつずらしていきます。そしてその様子が説得力のある台詞で、大人キュートに描かれているのです。登場人物に悪気や悪意や後悔が感じられないのがナチュラルに恐ろしく、ある意味なまじっかのホラー作品より怖いやもしれません。いやほんと。
タテマエの裏で、上手に甘い汁を吸ってるつもりのオトシマエがどう決着されるのか、非常に楽しみです。