こちらTLでよろしかったか?
原作TL作品らしいのですが、登場する方々が非常に慎ましやかで、ドロドロしがちな内容も主人公の清廉さが際立つ美しいお話でした。
大正時代の上流階級の方々のお話ですが、そこに見え隠れする嫉妬や羨望、階級差や家という呪いに縛られた人々の人生が少しだけサスペンス仕立てで綴られます。
TL作品として手に取った方には描写的に慎ましくお上品なので「??」となってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、かえって古き良き時代の男女の営みといった表現があっているような美しい仕上がりに、いやらしくはないけれども十分素敵でした。
がっつりした表現では作品が違うものになりそう。
最後のご家族のシーンがとてもあたたかでほっと致しましたでございます。
おほほほ。