そうです、カレーとエルフは同じ数奇な運命を辿って今に至るのです。
手短に言いましょう、90年前に英国紳士によって受肉した「エルフ」は、ガンダルフを大統領にしたかった国を経て、HENTAI日本にきました。肉感的に、直情的に、世俗化という魔改造を受け、陽の沈む帝国のカレーとエルフは日出ずる処の神力を経てこに至ります。
今作品の主人公はダークエルフ族長のレディ、ディネルースちゃん。もちろん世俗化(しつこい)し、カッコ可愛いい外見もさることながら、食欲に負け、肉欲に負け、恋に負けるという実に人間臭い登場人物で、彼女が夢の花の主なら即「いとしいひと」受け取ってしまいそうです。
この作品の良さは三つ(の指輪)、「エルフ」「ドイツ軍」「食事」です。うん読者層が透けて見えるマザーグースですね。
エルフ:皆さん大好き僕も好き。尚この作品世界では何故か雌型のみです、フルール・ド・リス、いい匂いですのっ!
ドイツ軍:男の子大好きゲルマンスキー、但し鉄血宰相が活躍した黄金時代が舞台なので悲嘆終劇まみれで憂鬱な思いをすることもない、これならママも安心だ!
食事:19世紀時代の料理が鮮やかに描写され、読む度に腹が減るという恐るべき構成、肥満を避ける為「それ以上いけない」と言いアームロックの構えをとって読む姿勢が必要!
更にこの作品の凄い所は、我らのエルフちゃんが無残にすぐ死ぬことです。美しく常に正義側にいるはずのエルフちゃんは虫けらのごとく簡単に命を落とします。続いてエルフちゃん達の慟哭、憤怒、嘲笑、同憂、再起、といったあまりに苛烈な人間(エルフ)模様が描き出されて来る為、ああ尊い尊い!とペロペロし・・・
続いて惨劇で弱った貴方の心に、マッチョイムズ満載の丈夫達が「オイィ」と活を入れてくれます。その益荒男は「オーク」。そうです「くっ殺せ!」と捕縛された美麗女騎士が呻く、相方「オーク」さんです。でも安心してください、ここのオークさん達は近代啓蒙主義の使徒で、紳士かつ理知的。間違っても「ぐへへ」など下品な台詞は吐きません。舌も3枚付いてないですし、条約破棄して攻め込んだり、勝てない相手に精神のみで宣戦布告する愚挙もしません。
お分かりいただけましたか?光・秩序・洗練の「エルフ」と闇・混沌・野蛮の「オーク」が立場入替がこの漫画な本質です。作品を知りたい貴方はこう聞くでしょう「君の(作品)名は」