私は昆虫全般がものすごい苦手。
けども、昨年、墨佳遼先生がTwitterで描いてた、
この「蝉法師」を見て、同人誌で発売した時に速攻買ってしまった。
虫が苦手でも、墨佳先生の擬人化の蝉法師は、
生きる全てに意味があり、消えてゆく。
それを教えてくれた。
怖かった蝉ファイナル(最期の刻)も、生命懸けで生きたのだと、この作品が教えてくれた。
去年の同人誌を読んで、涙が止まらず、蝉の声に耳を傾け、また涙が溢れた。
この商業版は、去年の同人誌の倍以上加筆してあり、
尼蝉の話を読み、また生命の尊さを改めて感じ、
涙がこぼれてページがなかなかめくれなかった。
本当に素晴らしい作品。
「最期の最期に向かって生きてる」無駄な生命等ないのだと、教えてくれる。
紙版も購入したが、でも電子書籍でも読みたい。
何度読んでも涙がこぼれてしまうけど、私はこの作品で蝉は少しだけ克服出来た。
今年は蝉が念仏を唱えてくれるだろうか?
年々、温暖化が進んでるせいか、昨年は一度しか聞けなかった。
どうか、この作品を読んでほしい。
人馬と同じぐらい、生きる事の大切さを教えてくれる作品だから。