小・中学と仲良くしていた友人の和耶と
久しぶりに再会した諒雨。
再会した彼に抱いたのは、少しの違和感だった。
記憶にある友人の印象と目の前で酒を飲む友人の姿には
ズレを感じていた。
それは、自分の知らないところで起きていた和耶の
過去に原因があり、衝撃と共に後悔する諒雨。
諒雨と和耶は何かと一緒にいることが多かった。
ある時、諒雨が和耶を振り払うまでは。
贖罪と心に宿した隠し事が諒雨と和耶は
交流を深めるが、各々の思考が、
次第に和耶を追い詰める。
「おれは諒雨が好きだ」
「でも、諒雨は……」
後ろめたい心と人間の欲深さが表現する仄暗さと
拗れていく世界観が魅力的の一作。
私がこれまで読んだBLで一番好きかもしれません。
どのような結末を迎えるかは
是非、ご自身でご確認ください。