ネタバレ・感想あり貝の声を聞け【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】のレビュー

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よかった!
ネタバレ
2025年2月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ゲイである事を必死に隠して生きている有輝。
そのせいで、人付き合いも最低限、コミニュケーションは皆無、自室のワンルームだけが安心できる場所。
息の詰まる毎日に突然現れた潮。
コミュ強、陽キャ!有輝とは真逆のタイプ。
しかし、そんな彼にも思い過去があり。
臆病な子犬が、だんだん懐いていくような2人の関係に心があらわれるようでした。
ハッピーエンド、エチなしだけど大満足のお話でした!
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貝は心の声
ネタバレ
2024年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ クローズドゲイの公務員。日夜、裏アカでディスりまくる。純粋だけど性格悪いなぁって思われる前半。

クローズドがトランスに文句を言う。被害者ぶって加害者だと。なかなか辛辣。隠しておきたい人には、堂々としている人は眩しすぎるし、その影をいつか照らされることを拒む。
ゲイであることを母親のために隠し、周囲の心ない声にディスり諦め、一生ひとりで生きていくと決めていた有輝。

アドレスホッパーで作家の潮。強面かと思いきや、陽キャのコミュ力おばけ。有輝を友達と呼び、なんやかんやと関わりをもつ。潮は離婚経験者。孤児であったことから、家族を知りたくて早くに結婚したが…無精子症がわかり疲弊した過去がある。

間借りしている家主の孫はトランス。女性を嫌悪する有輝は強く当たる。

色んな問題を抱えたキャラたち。子どもを作れないことを「調度いい」と思われたくないけれど、有輝と友達以上の関係を築きたい潮。

エチはなしだけど、色々考えさせられる作品だったな。
貝殻を耳にすると聞こえる音。身体を流れる血の巡りの音、心の音。タイトルはメタファーだね。
リーマンと小説家
2025年2月9日
まるっと表題作。ゲイを自覚し 親や友達にバレないよう 他人と極力関わらず ストレスは裏アカで発散の日々を送っていたリーマン。落としてしまったスマホを探して尋ねた先が小説家の家で。締め切り前の切羽詰まった状況で 何故か監視役を頼まれ。食事をする間柄になり。誰にも言えなかった愚痴やゲイという事を話してしまい。それでも変わらず接してくる小説家に戸惑いながら 好意が募り。なお話し。一人暮らしの開放感に涙か出たと言うリーマンが切なくて。気持ちを自覚してすぐエロ!という感じではなく 締め切った気持ちがだんだん解れて行く感じがよかったです。
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作家名: テラシマ
出版社: リイド社
雑誌: mimosa