付属冊子についてのレビューです。
96ページ、縦書きフルカラー。ページ数の割にこのお値段……というのは、紙版での造本がとても凝っているからです。11巻12巻の付属冊子に続き、もはやどちらが付属なのかという。
石の意思を読みとったという、兄機による詩集。兄機と博士の様子もわずかにさしはさまれています。
左ページに石のイラスト、右ページに詩。
イラストは、河原の石を丁寧にスケッチした感じのもの。
本編を読み、さまざまな考えを巡らせ、結論よりもその思いを馳せることそのものを楽しめるタイプの方に、おすすめです。巡る思いの輪の中に、この詩集は小さな輝きを添えてくれることでしょう。夜空にきらめく星のように。