時は大正。大学を中退し作家を志すも全く売れず、借金取りに追われている烏丸と、人気沸騰中の若手作家・柳楽の物語――
「あなたのオススメ」で出てきた作品。作者を見て驚きました。『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』の作者様!?
非BL作品。チェリまほとは真逆のシリアスさ。しかも結構ヘビー。チェリまほのイメージで読むとびっくりするかも。
でもさすが豊田先生、絵がすごく綺麗で読みやすい。
二巻が圧巻だった。タイトルの「奈落」と「星」に込められた意味。天と地。陰と陽。天国と地獄――
ある章で泥中の花が出てきます。着物の柄にも使われていて、その着ていた時期とエピソードに胸が痛くなった。
滅茶苦茶面白くなってきたところで2巻終了。
主人公の視点が切り替わりながら進んでゆく構成。2巻まで読み終わった後もう一度最初から読み返すと、別の物語が見えてくるところが好きでした。
性格も境遇も正反対の二人が、激動の時代の中で作家を目指す。
願わくばいつか二人が心穏やかに笑い会える日が来ますように――でも時が大正十年の東京なんだよなぁ……
次巻を心して待ちたいと思います