ネタバレ・感想ありアルマ骨董堂のふしぎ夜噺のレビュー

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小噺詰め合わせ
ネタバレ
2025年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。骨董品店を営みながら文筆家もしている主人公が出会った不思議な出来事を纏めた原稿を我々読者も読んでいるという構成。主人公の姿が登場しない、常に主人公が観察者、聞き手としての視点なのが民俗学のフィールドワーク的な趣きを感じる。あと全てをそんなモノかと受容し特に何もしないオチに呑気さも感じられて癖になる。夫婦盃が買われては客を成婚させて帰ってくるを繰り返して骨董品店で縁結び活動を始めた時も「これでは利益が出ないなトホホ…」って感じで終わる。座敷童子の話が可愛くて好き。漂着神の話も人間の勝手な解釈がたまたま土地の神の都合にフィットしただけなのが面白かった。供養絵額の話は知ってる!歴博で見た文化だ!とテンション上がった。
畏敬の念が抜け落ちている気がした
ネタバレ
2026年8月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 199ページ。
淡々とした不思議な話のショートショート。漫画と言うよりは、簡素な文に挿絵を付けたもの。
ぽつぽつと不思議で少しあたたかな語りが続いていく、お好みに合う方も多かろうという作品でした。

が、ひねくれ者には合わず、最後まで読み切るのに苦労しました。
この作品には「畏れ」が感じられなかった。
不思議なことを、現世の目線で、あたたか寄りに描いている。
そこに、あちらの世界の論理であるとか、こちらの世界との違い及びそれによる理解ができない恐怖であるとか、そういった感覚が感じ取れなかったです。
私は、人は所詮動物であるし、理解のできないことの方が世の中には多いし、「神」や「霊」と呼ばれるような「あちらがわ」の存在もしくは現象はあると考えている。そういった存在のようなものに対しては、「畏れ」「敬い」の念は必要だと思っている。
それが抜け落ちているのは自分の主義には合わないし、そんなことを考えながら著者ペンネームを見ると、若干、人の傲りのような気配を感じてしまうのだった。
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作家名: かんさび
ジャンル: 女性マンガ ホラー
出版社: KADOKAWA