赤僕からの流れで何となく読んだのが、まだBLという言葉も知らなかった高校生の時。紙本は実家にあるけど、久しぶりに読みたくなって電子版も買ってしまいました。
大人になって改めて読んでみても、やっぱり初期のケインは無神経で嫌な奴!でも、とうにケインの年齢を超えた今は、まだ25歳だからそんなもんか、とも思える。メルは天使。二人の関係だけではなく、周囲の人間も掘り下げてあって深みがある。自分が子の母になったためか、ケインの母親の葛藤は心に響くものがあった。ニューヨークが舞台なので、セリフ回しが洋画を見ているような感じ。
サスペンスあり、人間ドラマありで、涙無しには読めない。是非是非読んでいただきたいです。