性格も境遇も正反対の同期ライバルが、思いがけないきっかけで接近して、心を通わせていき……という、王道リーマンもの。時藤・早瀬ともに丁寧に心情が描かれていて良かったです。誕生日のシーンが特に好きでした。
ただ、そこまで深く心に刺さらなかったかな。
最初のパーティーや客室での場面でいろいろ違和感があったせいもあって、早瀬のキャラがブレているように感じてしまいました。
あと気持ちの変化や葛藤なんかを1から10まで文章で説明してしまうのが、個人的に苦手です。もう少し余白や行間から読み取らせてほしかった。
重要な場面で粗さが目についてしまったのも残念。大切なものは後ろポケットに入れて持ち歩かないと思う……
時藤のキャラは好きで、最後は良かったねと思えました。