竜の生まれ変わりの主人公エルナ。
養女となった家の家族に虐げられ、大切なものを取り上げられ、そこから離れることもできなかった16年…の辛いところは回想のコマのみでカット。
エルナが竜の記憶を取り戻したところから物語はスタートするので、虐げられるけど自分の置かれた状況を俯瞰し、楽しむことさえできる強かさがあります。
前世の相棒だった勇者に再会するも彼には記憶がないと思い、淋しさを感じつつも現実を受け止めて城から離れる決意をする描写はさっぱりと描かれていますが痛々しい。
義姉の偽称の顛末後のこれからの2人の関係性がどう再構築されていくのか、物語の続きが待ち遠しいです。
竜がいて、精霊がいるファンタジーの世界を描くのにぴったりなすぎの先生の絵も素敵です。