新刊作家買い。今作は本格ノワールBLと聞いて、とても楽しみにしていました。
犯罪組織のボスの愛人・ウィリアムと、ボスの養子・ナインの物語――。
あるくジョー先生の、艶のある作画がすごく好き。先生の描くダークな世界は美しくて雰囲気満点だったのですが、…うーん。。。
主人公がイマイチ私の好みではなかったのがちょっと残念でした。
ストーリー、ときどき話が飛んで「??」となったり、モブキャラが顔も髪も描かれていないのでマネキンみたいに見えるところも気になりました。あと人質…どうして連れて行かなかったんだ…
細かいところは気になりましたが、ナインのセクシーな黒シャツ肉体美が堪能できたのでそれだけでも買ってよかったです。書き下ろしも良かった。最後にほっとしました。
読み終わったあと、ふとタイトルの「蜘蛛の男」とは誰なのか気になった。
作品の帯には「彼に一度かかわったら、もう絶対に逃げられない」――
…なるほど、蜘蛛の巣にかかった獲物のように、出会ってしまったら最後、逃げられない男……どのキャラにも当てはまるところが秀逸。
黒を基調にしたスタイリッシュな作画はまさにノワール。次の作品も楽しみにしています。