196ページ、表題作2話とスピンオフ+黄金の雨(前後編75ページ)。
本作→ノーウェア→エデン、の順。
これ1冊でも読めますが、ただの短編集で星3,5。
シリーズで読むと警察の特殊課とテロ犯罪を背景に、読み応えのあるストーリー、ぜひオススメです!
まずはこれ1冊読んでみて、先が気になるならシリーズ制覇を。
本作は序章。
表題作は一応のハピエンを向かえてますが、謎が多い。
その謎を解く形で、シキの同僚浅岡を主人公にした話が後半のスピンオフ、2人が入職する頃で過去。
こちらはそれらしき相手はいるけど、想いもつきあいもはっきりせずに、すぐエンド。
この浅岡のその後が、次作以降。
テロ犯罪を背景に2冊にかけて本格連載。
時間的にはスピンオフ→表題作の間になります。
2作目以降は1作目を基にした話なので、本作から順に読んだほうが楽しめます。
スピンオフと2-3作目は浅岡たちの職場が舞台なので、表題作のシキもよく登場します。
表題作は主人公が内気なゲイ。
いつも好きな相手とうまくいかずに、切ない。
シキは主人公の前ではクールだけど、、実は可愛い憎めないキャラ(笑)
浅岡は見た目と違い、まじめくん。
彼も健気で切ない!
シキと浅岡の寂しい背景は、2作目以降で深まります。
スケールの大きい話のわりには、簡潔に3冊で面白くまとめてあり、絵もきれいで読みやすい。
恋の展開はゆっくりであっさりめ。
長編好き、ストーリー重視の方、切ない恋が好きな方にオススメです。
BL苦手の方も楽しめそう。
同時収録の黄金の雨も、2話で読み応えありました。
こちらもやや内気でネガティブ思考なキャラ、事件性のあるストーリー。
謎が残る形のラストでしたが、これはこれで有りでした。
ダナエ。クリムト好きなんで良かったです!
初めての作者さんでしたが、背景のストーリーが上手な方ですね。
他の作品もぜひ読んで見たいです。
シリーズ通してで星4,5。
背景の話も面白くまとまりもよかったので、応援をこめて星5で。