とにかくお子たちが可愛すぎる。まんまるで、ころころで、もふもふ。ゼンタ、シア、ロー、それぞれちゃんと個性があって、無邪気に動き回る姿を見ているだけで顔が緩む。しかも可愛いだけの存在ではなく、孤独に暮らしていたシロタの生活に少しずつ温かさをもたらしていくのが本当に良い。シロタが子どもたちやハイジと過ごすうちに笑顔を見せるようになる過程にも、じんわり胸を掴まれる。雪に閉ざされた村での暮らしも魅力的。厳しい環境の中で食べ物を得たり、日々の生活を丁寧に営んだりする描写が細やかで、寒々しい世界なのに不思議と温もりを感じる。綺麗な作画とも相性抜群で、背景や人物だけでなく、ちびっ子たちの細かな仕草まで眺めていたくなる。シロタは繊細そうに見えて実はかなり逞しく、守りたい存在ができたことでさらに強くなっていくところが好き。ハイジの包容力も素晴らしく、二人が互いに温もりを与え合っていく関係が尊い。切なさのある過去を抱えながら、少しずつ「一緒に暮らす幸せ」が積み重なっていくのがたまらない。ストーリーは正直、後半の問題解決が「あれ、そんなにあっさり!?」と思うくらいコンパクトではある。でも……お子たちが可愛い。あまりにも可愛い。すべて許してしまう笑 お願いだから大きくならないで……。このもちもちもふもふをずっと眺めていたい。癒しと優しさがぎゅっと詰まった一冊。