この作品を読んでいたのはいつだったか…当時は子供すぎて「ここでおわり!?」と物足りなさを覚え、何故映画化される程ヒットしたのかも分かりませんでした。
それから時が経ち、他の作品を読んだついでに久しぶりに読み返してみたいと再購入。
大人になった今だからこそ分かる。
矢沢先生の作品はどれもこれもあまりにも深すぎる!笑
私のような子供じゃ絶対に本当の良さが伝わらないというか、おしゃれで華やかなので一見子供向けに見えますが、めちゃくちゃ大人向けな気がします。
ジョージの良さも当時は分からなかったものの、今読み返すと泣けます。
自分にも他人にも厳しいジョージ。
恋人にも容赦なく厳しい言葉を浴びせまくるジョージ。
そんな厳しく冷淡で、女性の気持ちを振り回すタイプに思える男性ですが、船上での一言に全てが詰まっていて涙腺が崩壊しました。
紫にも最後に贈られた大きな花束で、ジョージのそんな気持がきっと届いたに違いありません。
高校生の設定ですが、ジョージは三十路以上なんじゃないかと思います。