昔に本で読んでいましたが電子版で改めて購入しました。
シーンやセリフを覚えていても、歳を重ねつつ、何度読んでも心に響く作品です。背景だったり設定だったりを受け入れられず低評価してしまうのはたぶん、読解力が足りないのかもしれません
小説の余白を味わう、空気を感じる、セリフや言葉の端々から人物の感情をなんとなく読み取れる、そういう感性のある人には必ず響くと思います
とかく細やかな説明がなければ納得しない人が増えていますが(例えばレトルト食品や冷凍食品の注意文だったり、レシピでは具体的に何分加熱しなければいけないとか)
精神的でも身体的でも、現代にもたくさん存在する様々な問題を題材に、とても丁寧に描かれています。フィクション要素は主人公の奥森の能力だけです