コマ割りや一コマ一コマの描写がスッキリしていると言いますか、洗練の極みと言いますか、とても読みやすく、物語の展開も頗るテンポが良い。余計な描写を省き計算された構図に引き込まれるうちに、なんだかものすごい臨場感を覚えます。この時代に生きていたわけでもないし、行ったこともない場所なのに、なぜか「うおー、いまこの現場にいる!」という感覚をもたらしてくれる作品です。特にアレクサンドロスがのびのび(?)動く戦場シーンが顕著です。主人公初め主要キャラクターの面々は皆一様に洒脱というか、飄々としているというか、憎めない。読み始めたら止まらない。いい作品に出会えて幸せです。