地味・冴えない・自分に自信が無い、しかし素質はあるというダイヤの原石である主人公の梅が隣人の美形オカマオヤジ蝶野さんの指導と己の努力で美しく変身していくお話。
この面白いストーリーもさる事ながら、画力もかなりのもの。
物語終始一貫して安定しているし、特にアイロンをかけるシーンでは少女漫画や青年漫画(アクション系?)風になったりとちょっとしたスパイスになっていて飽きが来ない。
蝶野さんの男性・オネエ時の描き分けもしっかりしているし、私的に一番評価したいのは努力の末に美しくなった梅が「眼鏡を取ったら実は超美人!」なベタ展開ではなく元の顔をキープしたまま清楚で落ち着いた魅力を持った所。
本来の美しさとは自信等からくる内面から滲み出るオーラとは言うが、まさにそれそのまま。
蝶野さんが梅を前から気にしていた理由は作中で本人が言っているから納得したけど、レッスンを終わらせ美しくなった梅が見合いの相談をした時に見せた蝶野さんの表情と反応。
この時に梅への本当の気持ちに気付いたのか、気付くきっかけになったのかは曖昧だけどこのシーンの蝶野さん、何気に「男」が出ています。
コメディも作品中に散りばめられていて、特に指導中では二人して真面目な顔をしながらサラリとボケツッコミしている所が好印象。
そりゃ「オイ!」って言いたくなりますよ。
そして梅が大ピンチになったお見合いにオカマ様もとい王子様乱入してきた蝶野さん…アナタ、真の男ですよ。男の姿になり啖呵を切るシーンは格好良かった。知子おばさんも惚れますw
しかし、このシーンや部下に電話している所を見てると蝶野さんは普段何の仕事をしているんだろうという疑問が残る。アヤシイ仕事ではなさそうですが?
そして助けた梅に向かってあっけらかんと告白。
普通なら「いきなり父親ポジから恋人!?」とツッコミたくなるけど、蝶野さんの人柄やそのシーンの良い意味であっさりしすぎた台詞で普通に受け入れてしまいました。
それに対する梅の返事も彼女らしい答えだし、ほんわかしたラストでした。
完結かどうかは不明ですがまとまったラストです。
欲を言うと蝶野さんのオカマ生活がもっと見たかったけれど2話なら十分な所。
お勧めの作品です。?