かなり昔の作品のようですが、そこは大御所・高階良子先生の描かれる独特の世界観と人物設定で、古さを忘れさせてくれます。面白いです。
華々しい舞台を捨てたマジシャン・昌吾さんが、彼の被保護者・由貴ちゃんと共に難事件を解決していくミステリーです。
某有名サスペンス漫画の金●一君やコ▲ン君のように、何度も何度も事件に遭遇する無類のお人好しの由貴ちゃん、それを華麗なマジックで次々と解決する昌吾さん…
時々『おいおい、それで一件落着か?』なご都合主義的な物語の展開もありますが、そこはエンターテイメントとして、頭から削除して読みましょう(笑)
しかし…巻が進むにつれ、昌吾さんと由貴ちゃんの過去が徐々に明らかにされて行くのですが、その過去を巡る似たようなグダグダした話が続いて、正直飽きます。
やっぱり昌吾さんには、スパッと華麗に事件を解決していただかなくてはね(笑)