久しぶりに読みました、YouTubeで山田玲司なんかが多大な影響を受けたと言っていて、漫画としても確認したくなった
凄かった、何が凄いって「どれだけ絵を書かずに最高の物を作れるか」という技術が本当に凄い
絵だけで見れば本当にかなりシンプルな絵のコマもとてもおおい
でも少女漫画特有のコマ割りとストーリーテリングの技術の集大成が凄すぎる
最近の漫画は絵も上手くなり、素材背景などを使えばとてもリアル
だからこそ、この「最大限に書き込みを削ぎ落とす手法」は現代人には到達出来ないかもしれない
気がついたのは真っ黒いコマがたまにあること
それはこの「なるべく描かない技術」において画面をバランスする為に必要
そして真っ黒いコマは「悲しいコマ」つまりお話に「悲しい話」が散りばめられている、画面構成上必要であり、悲しい事が確定した作風
正直僕のレビューを見ても何を言ってるかわからない人が多いだろうけど
とにかく
とんでもなく凄い、独特の技術で描かれた非常に詩的で精神的な作品なのがわかった