あなしんさんの作品を初めて読みました。
短編集なのでとりあえず最初のお話だけ読んでみたのですが、ユメコイのタイトル通り本当に夢のあるお話。芸能人とこんな恋………ありえません。
最後まで読んだ時の私の感想は、「絶対卒業する頃には別の女いるだろ」でした…(苦笑)
自分、冷めてるのかなぁと思いましたが、それが現実かと。
主人公に共感しやすい高校生くらいの子が読むには、良いお話だと思います。
主人公のように、頑張って夢を掴もうって前向きになれるストーリーだと思います。
ただ、この作品が好きなほどに、夢見がちな乙女になってしまわないよう注意です。現実ではありえないことだらけで、ツッコミが追いつきません。
そもそも芸能人が、女子高生でも雇うような所に家事代行サービスなんて頼むでしょうか。
そんで雇ってもらっても主人公はいつも鼻歌歌いながら働いているし…そんなお気楽な働きっぷりで許されているのがすごい。
共通する音楽の話のおかげで距離が縮まって、一時的にお互いに感謝する形で始まった恋……のように見えて終わりましたが、いやいや、恋なんて始まらないでしょう。
ほんとに、一時的なものにしか見えませんでした。未来が見えない。
文化祭が良い思い出になって終わりです。…そもそも芸能人が文化祭乱入なんてありえない…。
ニュースになったりすごい騒ぎになるのでは?ならないってことは、ナオはそこまで知名度のある存在ではなかったのかなぁと思ってしまいます。
マネージャーの言ってることも正しいし、仮に二人が本気で、互いに熱が冷めなかったとしても、結局周りに反対されてダメになると思います。
そんなわけで、夢の見れなくなったおばちゃんには素直に楽しめない作品でした。
家事代行のバイトしたらイケメン芸能人に出会えるんだったら、私もしたいわ!!
現実でそんな夢見てそのバイト選んだら、キモいおっさんに当たるからな!!!と一言、言いたいです。