はるこ先生の一連の作品と少し違う重くて大人な作品。とても考えちゃって軽く読めなかった。双子の兄弟で1人の女性を奪い合う?弟は兄に執着していて、兄の彼女を寝とる。彼女は区別がつかずに恋人の兄だと思い込んでしまう。そこから始まるすれ違う3人の愛憎劇。彼女の弱さが弟につけ込まれる元だと思うけど、しっかり兄だと思って付き合っていたし、兄しか求めていなかったんだよね。でも、兄にバレて別れる羽目に。その後は弟と付き合うけど、やっぱり兄を心の中で思いながら身代わりのようだったよね。男もそれで良いと思っていたけど、彼女に執着しているのではなく、兄に認めてもらいたくて執着していただけで、彼女を傷つけてしまったことに気がつく…。複雑な3人の想いが錯綜してハピエンに繋がるのか。そして、他の人を受け入れた彼女を許せるのか。なかなかに深くて重い内容の作品でした。