少女漫画としては長めの19巻。終始、主人公はいい子ちゃんの努力家。周囲から好かれたり嫌われたりする中で、何かある度に泣いてワーって彼氏に支えてもらって、トラブった相手にぶつかって解決!みたいな流れがちょっとお決まり過ぎてなんだかなという気もしました。全部良い話にまとめなくてもよかったのでは。高校デビューの主人公然りこの作者さん愚直なまでに真っ直ぐな単純ちゃんが好きだよなーという印象。
上下関係も恋愛も、高校生にしてはあまりに聞き分けが良くいい子ちゃんが過ぎる。色々悔しい思いをする場面はあるんだから、もっと主人公自身の心の波というか嫌な子になるところや、ヤル気や自分を見失うとこも見たかった。
あと脇役の登場加減がイマイチ。誰も彼も見せ場なし!大筋のストーリーに誰一人絡まない。誰かもっと掻き回してくれるかと思いきや、当て馬にもならず何だったの?って感じです。