ネタバレ・感想あり少年椿のレビュー

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先生の絵との相性
2024年3月5日
この作品の世界観と先生の儚げな絵のタッチの相性が良過ぎて相乗効果がスゴイ!ちょっと時代を感じさせる雰囲気も伴い独特な空気感に囚われる感じがしました。惜しいのは短編集な事。。。
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独特な世界観
ネタバレ
2021年9月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 椿は養父に身体は触られ、身体の関係も持つ儚げな少年で、隣人の梓は家から出られない椿を不憫に思い、本を貸すことで交流していた。
そんな兄梓を見ていた弟の速斗は、兄梓が気になっている椿に手を出す。
兄への嫉妬心から手を出しただけだったのに、いつの間に椿に堕ちてしまった速斗は、悩んだが椿を家から連れ出して、地方へと向かいそこで椿と・・・。
独特な世界観があるので、椿が養父との関係に諦めを醸し出してちょっと投げやりな雰囲気もあったりして、何と言うか妖艶というかそんな感じに速斗は危な気な椿を連れて逃げたかったのかな?と。
他収録作品が、大学の先輩、後輩のお話で、先輩がゲイを公言しているんだけど、後輩はノンケの筈なのに先輩に牽かれていて、先輩がある日襲われた後?だったのかを見て、先輩を連れて怪我の治療をしていた時に話をしていて、後輩が先輩に告白すると、先輩はノンケなのにダメだというけれど、後輩は本気で好きですといってくれて、両想いに。
後輩がちゃんと自分に素直になって先輩に告白する所がよかったです。
もう1つは、同級生同士のお話で、ある日かつあげされていた主人公が、ある生徒に助けてもらったのに、その生徒が停学処分を受けていて、自分を助けただけなんだからいってもよかったのにと本人にいうが、主人公を庇ってくれて、主人公がその生徒を好きになって・・という展開でした。
その生徒がカッコいいし、主人公がちょっと可愛い感じなのでお似合いな感じでした(///∇///)
作者さんの描く世界観が好きなので、レビュー低かったけど自分を信じて購入しました。
買ってよかったです。
それぞれが丸々単行本になっていたら嬉しかったです。
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椿が妖艶過ぎて
ネタバレ
2015年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 椿がめちゃくちゃ魅力的です。男の子なのに壮絶に色っぽくて儚くて。
最初は何で梓と結ばれなかったんだろうと思ったけど、読んでいくうちにはやとで良かったなって思えるようになりました。後の二つのお話は短いから仕方ないんだけど、無難にまとめられた感じのお話ですね。
切ない
2014年10月19日
この作家さんの作品は、どれも儚くて切ない。そしてエロ描写は割とさらっとしてるのですが、何故か不思議と色気を感じる。心理描写が上手いです。
なんか好き…
2013年1月5日
ずっと気になってたこの作品、レビューがなかったのでイマイチ踏み切れなかったのですが、半額返還キャンペーンで、えいやっと購入。
1~11話と、15話を読みましたが、なかなかの作品でしたね。実際は3.9くらいかな。

以下ネタバレ。

表題作1~8話と、その後を描いた15話。
途中までは作品案内の通り。
“つばき”は、貧しさから売られて、表向きは親子、実際は養父の慰み者として囲われる今の生活を、諦め半分、でも飢えて凍える生活よりはいい、と受け入れています。
この“つばき”(実名は違う)が儚げな外見と違って、とっても芯が強くいい子。
自分に“椿”と名前を付けて、本を通じて外の世界を見せてくれる、隣家の長男で教師の梓に仄かな恋心を抱いているけれど、あくまで垣根越しの関係。
会ったその日につばきを抱いた、梓の弟の速斗は、最初は今までのように、兄への嫉妬から兄の大事にしていそうなものを取り上げるだけでちょっかい出したものの、つばきには本気になっていきます。
それぞれが、それぞれの想いで自分達のことに決着をつけるのですが、長男である梓の想いも切ないし、垣根を越えてつばきに触れてきた速斗の想いもまた切ない。
そして、自分の運命と割り切って受け入れてきた、つばきの複雑な想いも切なかった…。
でも、そんなそれぞれの決着が、15話で正しかったんだ、とホッとします。いい笑顔をしています。

9~11話は全く別話。
大学のサークルの先輩(受け)×後輩(攻め)の話で、先輩はゲイと公言していて、ダメンズと付き合っては振られて、後輩はいつも慰め役。
この先輩が可愛いく、後輩がいい男
ベタなんだけど、ホッコリしました。

Hシーンはそこそこあるけど、あっさり、でも何故かエロい…。事後だけで表している箇所も、なんかエロかったです。
絵は所々雑で、線も粗かったりするけど、何とも言えない魅力を感じる作品でした。
ただ好き嫌いはあるかも。
欲を言えば、終わり方、もうちょっと余韻を持たせてほしかったなぁ。
かわいい
2012年11月1日
面白いです全部最後まで描いてるわけではないのになんだか幸せな感じが強く伝わります
初期案をどこかで描いてほしい
2022年9月22日
171ページ。
表題作3話+短篇2作+表題作の描き下ろし。
戦後しばらく経ってからの、今より少し昔が舞台。
主人公は慰み者として養子に迎えられており、お隣に住む兄弟の兄に憧れ弟と関係を持つ……という、なかなかに爛れた設定。ですが、割と正統派BL展開でした。兄弟の関係性も少々歪んでいるのに、その良さが活かされずに終わってしまった。
少年は「つばき」と呼ばれ、作中にも椿の花がよく出てくるのですが、あまり物語には絡まなかったのが物足りないです。せっかく「首が落ちる」花である椿を登場させている爛れた設定の話なので、もっとドーンと耽美にして欲しかったです。あとがきに書かれていた初期案の方が読みたかった。

・『この恋を終わらせる』大学の先輩後輩。終わらせたくない恋が始まる話。
・『Kiss in the dark』同級生DK。普通の恋愛もの。
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作家名: 紺色ルナ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 芳文社