2013年以降の投稿がないので緊張しますが、少しでも参考になれば。今作品は2007年~2008年の作品で、まずそれを念頭に置いて読む必要があります。主人公の二海の目で解るように、二海が女の子の様に見えるので苦手な方は無理かも。ストーリーは作品紹介通りですが、流れが少女漫画→TL→BL→少女漫画に戻るという感じでした。そして一番印象が強かったのは、設定と内容がもう色々とてんこ盛りだということ。それを全て取り入れたストーリー展開となるので、途中で何回か一呼吸が必要でした。さらにもう一人の主人公の幸にも驚かされて、えっ!?あの幸が二海にはそうなるの?と複雑な気持ちになりました。理解度の高い先輩も含めてその他の登場人物もこれまた色々てんこ盛り。それでも作品としての軸は1本で、二海と幸が葛藤や壁を乗り越えて行くものなので、ストーリー自体は嫌いではないのです。木で言うと幹があって数十本の枝があってその先の葉の色が何百色もある…というイメージでしょうか。読後もしばらくは内容の整理が出来ないという意味で頭から離れませんでした。レビューもどう纏めれば良いのかよくわからないです。購入は後悔していませんが、表紙を見る度にこの纏まりのない気持ちを思い出しそう。本編209P+あとがき1P。エロはそんなに多くはなく修正は白抜き。幸の叔父が女性と絡むシーンあり。