静寂とふとした時にキラキラな世界が飛び込んでくる空気感を楽しむ作品。
主人公は超絶美少女でほとんど喋らず人とのコミュニケーションが上手く取れない若干障害があるかのようなフワフワしていて頑固な女の子。
相手の男の子は男気があって優しいけど同じくコミュニケーションが上手くない特に女子が苦手で少しミーハーな無口な少年。
モノローグさえも少なくいまいち何を考えてるのか感情移入しにくい作りに、ゆっくり進展していく様はイライラしてしまう人もいるかもしれません。
でもそのじれったさピュアさが現実離れしてて逆に良い。
ただでさえ皆振り向くほどの超絶美少女が恋を知って内面からくる可愛さも出てきたら好きになるのは当たり前。
お互いあまり喋らないからこそ少しずつ少しずつ近付いていって同じ空気感を心地よく思える相手になるんだろうなと思う。
勿論現実ではこんな感情を伝えるのが苦手な上にマイウェイな2人は無理だけど、絵本を読んでるような夢物語の可愛さがある。
題材と絵がバッチリマッチしていて、少し儚げな柔らかい線が透明感と爽やかさをよく表現されていると思います。