↑↑↑並べると字面がすごい。のに、下世話な感じが一切無く、ひたすら透明で美しい。『宝石の国』の著者、市川春子先生の2冊目の短編集です。
姉と弟、天才少女と口をきかない少女、天才高校生と田舎の「王子様」。対照的な2人が心をつなげていく、美しくて少し切ない物語です。ハッピーエンド風味が多めなので、『宝石の国』の鬱展開に心を折られた方も、安心してご覧ください。
市川作品初見の方で「サンプルの雰囲気、あまり馴染めないな」「いまいち話がわかりにくいかも…」と思われる方もいるかもしれません。でも大丈夫!無機質な印象の絵柄、独特のせりふ回し、初見での分かりにくさと違和感…ハマると全てが魅力に変わり、何度でも読み返したくなること間違いなし!
こんなレビュータイトルをつけてしまいましたが、宝石のような一冊です。ぜひお試しください。