1巻を読み終えた時点では、★3というのが正直なところ。漫画としてつまらないわけではないけど、恋愛ものとしては???
蓉一はツンケンしすぎるし、桜井は子供っぽすぎる、という人物像の表面しか見えてこないのに、周囲の人がやたらと「蓉一は桜井を気に入っている」と言っても、読んでいるこちらは全く実感がわかず。しっくり来ないまま、いきなり桜井が恋に落ちてしまって、置いてきぼりでした。
2巻以降からやっと二人の内面が見えてきます。
蓉一は、複雑な環境ゆえに……というのもあるけれど、要するにド天然で、可愛い。桜井は独特の諦念を持っていて、それが蓉一や菖太にとって居心地よくもあり、でも恋愛するにはネックでもあり……。そんな二人が、少しずつ変わりながら、少しずつ近づいていって、ラブストーリーとしておもしろくなってきます。
ついでに、藤本もヘタレな部分が露呈してきて可愛く見えてくるし、苦労性な竹さんも好き。
そして、終盤はとにかく蓉一が可愛くて、読み終わると★5!という気分になるんですが……それで1巻から読み返したら良くなっているかというと、あれ、やっぱりしっくり来ない。何でこの二人が恋に落ちるの?となってしまう……ので、間を取って★4としました。
(恋に落ちるのは理屈じゃないのはわかるんですけどね……)