ネタバレ・感想ありシグルイのレビュー

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熱量がえげつない
2024年8月10日
御前試合で対峙するは隻腕の剣士と盲目の剣士。そこに至る2人の因縁…否、それぞれの傍に居る2人の女を含めた4人、さらにはそこに関わる人々の生き様を丹念に描きながら冒頭の場面に戻っていく構成は見事の一言。とにかく凄い熱量です。紙でも購入したいと感じさせる傑作です。
読むのが止められないほど面白い
ネタバレ
2023年12月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 話は残酷だし最後の結末にびっくり。結局封建社会の悲劇を書いた話なのでしょうか。サムライというものは上に絶対服従、どんなに理不尽でも上の命令なら自分の魂を殺してまでも従わないといけない。
生まれながらのサムライの藤木に待っているのは地獄のみ、サムライを憎み身分制度を越えて上を目指した伊良子も結局封建社会に勝つことはできなかった。
こんな社会では魂を殺して生きるか、死ぬかの二択しかないということか。
みんな報われないし後味悪いです(笑)でも面白いのでおすすめです。
究極の男のロマン!
2023年10月9日
途中でやめるという選択がない面白さ!
でも、読後のスッキリ感はないです笑
読後に達成感やスッキリ感を得たい人にはおすすめしません。

どぎつい描写も多く、苦手な人は多いかも。正直、私もこの手の作画は不得手。なのに、最後までノンストップで読んでしまった。主役は、対極の道を歩む天才剣客2人。進む道は対極でありながら、いずれも深い業を宿した生き様が圧巻で、宿命の2人がどんな結末を迎えるのか目が離せません。

原作の小説は淡々と描写されているので、コミックの熱量の高さに驚く。ただ、私としては、ラストシーンは原作のほうが納得できたかも(ストーリーは原作通りの展開なんだけど、解釈の違いだと思います)。読後モヤッとしてしまった方は原作読んでみてください。ああ、まぁね…って思えるかも。
本当に面白い
2023年9月18日
シグルイの原作小説は短編の40ページほどの物語ですがこの漫画はそれ以上のページ数と強烈な個性を放つキャラクターたちが登場するほぼ別物作品です。原作にはない面白さのある漫画なので素晴らしいです。できれば続編を描いてほしいです
圧倒的画力の名作
ネタバレ
2023年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 個性のある絵柄でなおかつ圧倒的画力の作者さんの作品です。伊良子と藤木の因縁の対決のストーリーが本作の根幹です。ちゃんと言いたいことをお互い話し合えば解決しようなものの二人とも話し合わないため対決に。圧倒的画力で魅せられました。
トラウマになる衝撃
2023年4月20日
狂気の世界観を独特のタッチで描いている傑作。
南條先生の駿河御前試合を丁寧に紐解き山口先生らしい解釈で再構築して描き出しつつ、最期はしっかりとドン底に突き落とすラストまでを描き切る、服従と従属を強いられ慣らされるままに他者に命じられ嬲られ踏み躙られる救いのない士族中心階級社会の殺し合いと自死の螺旋の死生観への批判が悍ましくも凛々しく清々しい。一見しただけでは圧倒されて主題を読み損なうが、自身のトラウマにも向き合ってしっかりと吐き気を飲み込んで見直してみれば、描き出される人間ドラマから人間臭さと人間らしさが所々に迸る傑作であることがよく理解できる。
カロリー高めな作品
2023年1月23日
原作付きでいくつかコミカライズされてますが山口先生のシグルイがやはり自分的に一番面白かったです。とにかくグロいのもありますが心情や内面描写に加え筋骨隆々な絵柄に見惚れてしましました。傑作です。
結末が至高
2022年5月4日
「心という器はひとたび、ひびが入れば二度とは、二度とは」
興津の言葉は社会人になってから特によく沁みる…

人にはおすすめしにくいけど、定期的に読む作品です(仕事に行きたくないときとか)。
表紙の迫力と違わず衝撃的な漫画。特に結末がこれ以上ないでしょってくらい美しいと思います。余韻がすごい。
読まなきゃダメ
2021年10月22日
武士道に代表される侍の心意気は、日本の誉として称揚されている。その一方で、皇国史観や体育会系教育などの負の影響もあり、物事の一長一短を考えさせられる。

この作品は、将軍の命によって死闘を演じる二人の武士の生き様を描く。
封建社会の壮絶なヒエラルキーの暗さと、鍛え上げられた武人の常軌を逸した肉体と精神性のド迫力が魅力。
この壮絶なストーリーを見れば、その後のアクション漫画に求める要素が一段変わること請け合い。
【武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり】
2021年5月7日
脚色しているとはいえ原作も強いこの作品が山口先生の最高傑作だと思う。「当然、拙者はコミック本で全巻揃えておるぞ。」原作を平田弘史、とみ新蔵、森秀樹各先生も漫画にしているので読み比べると面白い。【武士道とは死に狂ひなり。一人の殺害を数十人で仕かぬるもの】
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美しくも悲しい時代劇コミック
2020年6月1日
江戸時代に時代劇駿河城内で行われた真剣試合。そこで戦う隻腕の剣士と盲目の剣士。彼らの数奇な運命を描いた残酷無惨な時代劇コミック!ややグロテスクな表現が多いので、少し心構えしてから読んで頂けたら良いと思います。(表紙である程度、想像はつきますが…)ただし、面白さは保障します!
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残酷だけどついつい読んでしまう
ネタバレ
2020年1月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 剣の世界の非常さ、登場人物の狂気と執念🌫
誰も幸せになることなく迎える結末💦
生きることは試練の連続。幸せと不幸は表裏一体。
非日常的すぎて一気読みしてしまった。
諸刃の剣
2016年12月25日
この作品を人に薦める時にどうしても残酷グロ描写が多い点がネックになってしまいます。だがしかし!この作品から残酷グロ描写を省いてしまったら炭酸の抜けた炭酸飲料のごとく山口先生の魅力の半分も伝える事が出来なくなってしまうでしょう。かく言う私もこの作品に出会った時は描写がエグいなと感じました。が、内容の面白さの方が強く残酷グロ描写には次第に慣れ現在はこのエグさがないと山口作品とは言えないとまで思ってしまっています。実際「アニメ版シグルイ」や「蛮勇引力」などはエグい描写を極力抑えているのでなんかイマイチだったなという印象でしかないです。
良いです
2016年12月21日
絵に好みはあると思いますが私の好みに合っていますね。時々人の書き方の表現がなんだこれはと感じ、またそれが良いです
善人は描かれていないと思います。それでも
2016年12月20日
何か心を引きつけられて続きが読みたくなるんですよね。戦闘の描写も迫力とグロ描写で圧倒されます。ストーリーは、善と悪で分かるなら悪寄りかもしれません。意志の強さや1つを成し遂げるという描写もありますが、登場人物達は何かしら悪と受け止められる描かれ方です。それでも読み終わってただの陰鬱で後足の悪い漫画にならないのは、原作と絵の素晴らしさがあるからでしょうか。
あまり名前を出して比べたくありませんがグロや鬱展開で迷っている方向けにあえて言うなら、ベルセルクを面白いと感じた方は読んで損はないと思います。
衝撃は間違いなくあります
2015年10月21日
陰惨な描写、2人の剣士の交わりと周囲を含めたその結末、衝撃的でした。
「楽しい」だけが素晴らしいわけではない、心を動かすという意味ではこの漫画も該当すると思います。
至って真面目な時代物でした!
2014年11月21日
内容説明と試し読みで続きへの好奇心が抑え切れず、うっかりまとめて購入してしまいましたが、妙にエログロい表紙絵と、冒頭の「陰腹」描写からトンでもなイロモノが想像され、読み切れなかったらどうしよう…と不安を感じていました。
しかし実際は、エログロ路線に走ることもなく至って真面目、かつ読み応えのある真っ当な時代物で、夢中になって読めました。各巻の表紙から、延々と主人公ふたりの御前試合を実況でもされるのかと思いきや、実はふたりが尋常ならざる因縁同士ということで、御前試合に至る経緯を丁寧に辿られるので、物凄く引き込まれます。
なぜそこで裸!?と突っ込みたくなる場面の多さ、無駄に美麗な肉体描写など、耽美過ぎるきらいもありますが、極めれば死に終着する武士道や、肉体の限界を目指す剣の道に潜むエロスを表現しようとすれば、このような絵面になるのは必至なのかも知れません。
因みにどの巻も狙ったと言わんばかりの表紙絵で、特に15巻などはまるっきりBLのノリですが、主人公ふたりや、主たる人間関係に衆道の要素はありません(ただし余話レベルでは散見されます)。
結末はブツ切りの感もあり、気分的にはおよそ納得のいかないものでしたが、全体的には何度でも読み返したくなる本当に素晴らしい作品でした。お勧めです。
手に汗握る血風譚
2020年3月24日
ふだん時代物は読まないのですが、この作品の迫力ある戦いの描写にどんどん惹き込まれて止まりません。結末が気になる。
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死・狂い … シ・グ・ル・イ
2018年6月8日
一巻 を 読んで 惚れたッ …………… 。

惚れた ので 単行本 全巻 所持して ぃる 。



残酷・血しぶき・グロテスク・絵柄の残虐性 …… 等 躊躇なさる 方は 御閲覧 下さいますな ……




ラスト は 某(それがし)も いささか …… 躊躇 たらしめんが …… 。
時代物
2016年12月20日
大変男臭い、時代物です
グロい描写が多々ありますので、苦手な方は注意
話は面白く、ギャク要素等は一切なしの硬派な漫画です
内容は大変面白いので、最後がどうなるのかとドキドキしながら読み進められます
が、結末はやっつけ仕事なのか尻切れトンボ感が半端ないです
大変面白い漫画なだけに残念
しかしながら、この作者さん(山口先生)の作品は、大胆がそんな感じなので「あぁ、またか…」とw
これを読んでみて面白と感じたら、小説(南條先生)を読んで納得するのも有りです
無理
2019年11月2日
最初から直視できなかった。
病的ですよね、ここまでやると。
フィクションにしても、読むのがしんどかった。
途中でギブでした。
好みの問題
2016年8月23日
南條範夫のこの小説は多くの劇画家,漫画家が作品をものしています。
そして私は、原作の節度ある語りを活かした作品群を、より南條範夫の無惨を表すものとして評価しているのです。
肉体の切り口の露悪的な描写など、「実験」として評価すべきなのかもしれませんが、私の個人的な趣味嗜好とは相容れませんでした。
そのため評価は低くなりましたが、レビュータイトルのとおり全く「好みの問題」なので、この作画家さんを好きな方なら充分楽しめると思います。
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