ハリウッド映画「アリータ」を観て原作を読みたくなった。そういう読者も多いはず。
原作ではアリータではなくガリィという設定だが、読んでいくうちに馴染んでいく。映画は続編を暗示するエンディングだったが、その先を知りたいファンには是非読んで欲しい。何故なら、原作のスケールが壮大過ぎて、映画「アリータ」がほんの一部でしか無いからだ。
そこから感じるのは、銃夢という作品自体が、ガリィという少女の成長譚である事だ。ガリィの精神が、敵との対峙を重ねるごとに、葛藤しながらも成長していく。
そのガリィの成長に最も影響しているのは、イドでも無く、ジャシュガンでも無く、電でも無い。他ならぬ宿敵ノヴァなのでは無いだろうか。
少女ガリィの成長から見えてくる「人間とは何か?」…
恐らくこの作品の裏に隠された哲学的テーマに気づいたら、あなたはガチ銃夢ファンだ。