登場人物の語りが小説っぽく哲学的。彼らの言葉は一見本音に見えるけど、実は本音を言ってないんじゃ?って思えるほど冷静で客観的。彼らの本音は読者側の創造に委ねられているような気がします。嫌な人間が沢山登場します。陰湿で暗澹とした描写がてんこ盛りで読んでいる自分までダークサイドに引き込まれそうになります。漫画だからってここまでドロドロさせる?!って思うと同時に、でも、実際にこういうことってそこらで実際に起こっているんだろうなって感じさせるリアルさがあります。読み続けるのが辛いのに、先が気になって止まりませんでした。