BL作品は読んだことがないので詳しくありませんが、宝井さんの作品は「グランネリエ」のみ読んだことがあります。同じ作者さんで潔癖症がテーマの話題作があると知り、潔癖症のわたしは興味が湧いて全巻(現時点の最新5巻まで)読みました。
本来男性同士の恋愛を楽しむジャンルがBLなのだと思いますが、わたしが潔癖症であるゆえに、城谷の行動や気持ちにいちいち共感してしまい、その点で楽しめると同時に、同じ気持ちの人がいることに安心してしまいます。漫画ですけど(笑)。
上着を店員に預けない、空気の悪いと思える場所ではマスクをする、飲食店などで私物をテーブルに置くときに敷物、人から渡されたものは申し訳ないと思いながら除菌シートで拭く、玄関で服を脱ぐ、など。だから深入りしない、したくない。
そんな気持ちを理解してくれる人は少ないので、黒瀬に惚れるのはわからないでもない、なあ、と。
名刺を捨てていいなんて、言われたことないです。言って欲しいです。
その一言だけで、申し訳ないと思う気持ちがとても軽減されるのは間違いありません。
城谷の気持ちと黒瀬の潔癖症に対する理解を、今後も共感しながら楽しみたいです。