「徒花の恋」
高校生のとき、ずっと貴一を好き好き言ってきていた亘。貴一は卒業式に告白したが…。疎遠になっていた二人が突然再会して。忘れられなかった思いが、また…。誰かに期待することがこわくて、本気の恋愛ができない貴一。寄りかかりたいのに寄りかかれない不安定さがせつない。あっさりした絵から醸し出される空気感が絶妙でいい雰囲気でした。そして西嶋さんが素晴らしかった!あんなに出来た人ってそうはいないはず。初恋が実るのも良かったけど、なんだか勿体ないことをしたような気がしてしまうほどの逸材でした。
「コハルビヨリ」
大学3年タケルと4年ハジメのお話。ある日ハジメと知り合って、それからなんとなくよく会うようになって…。これから恋がはじまりそうな予感のするほわっとした短編です。